■ 歴史と名前の由来:
江戸天明年間(1781/04/25「天明」に改元する)に、津軽地方の特権階級の
人々の間で愛玩されていたという記録が存在します。
文化年間(1804/03/22「文化」に改元する) には、地金魚として庶民にも浸透しますが、
その数は少なく辛うじて品種維持が出来る程度であっようです。
その後、大正の中期以降に一時期盛んになり、
昭和2年に秩父宮様の弘前博覧会の際に津軽金魚として同形2タイプが出品され、
頭がノーマルの方を津軽錦と命名しました。
(松井佳一博士の論文で、1935年に新品種の金魚として紹介されました。)
しかし、その後は衰退し、現在は「らんちゅう」と「オランダ型」の交配種で復活しました。
※復元に使われたオランダ型の種親は、「東錦(アズマニシキ)」で透明鱗を選別・淘汰し、
普通鱗のみのものを残して、累代交配していったそうです。
|
■特徴:
背びれがなく、尾びれが長い。
寒冷地の金魚のため、退色(褪色)が遅い。
3歳になっても退色(褪色)しないものもある。
※
「津軽錦(ツガルニシキ)1」の画像のように成長しても退色(褪色)せず、フナ色をしている個体がいます。
|
■ 飼育難易度:
ふつう
|
■ 入手難易度:
むずかしい |
|
|